アイデアファクトリー事業は、学術会員から提案のあった調査研究テーマについて、それに興味を持つ賛助会員である企業が共同で研究会を組織することにより、共通の問題意識を抱える学術会員と企業会員とが直接の意見交換、調査および基礎研究等の活動をすることを通じて研究開発への次のステップへの足がかりを築いていこうというものです。
出口イメージとしては、
などにつなげることを目的とします。
提案学術会員をリーダーとして(ニーズに基づく企業提案の場合はニーズに対応するシーズ技術を有する学術会員をリーダーとして 推薦)、リーダーに運営を委託します。
研究期間は原則2年間とし、MSTCは調査経費として1テーマにつき年間上限150万円を学術会員に提供します。各アイデアファクトリーは 少なくとも年間4~5回セッション(全体会議)を開催します。セッションは原則MSTCで開催し、MSTCはセッション開催に必要な ロジスティクスを支援します。
詳細は「アイデアファクトリー運営上のFAQs」をご参照ください。
(最終更新 2012.5.16)
基本的に参加企業がアイデアファクトリーの運営に関して、費用負担することはありません。運営はリーダーへの委託金とMSTCの費用で賄われます。ただし、アイデアファクトリーセッションに参加するための出張旅費、アイデアファクトリー研究の担当部分の実施、社内のデータ収集等に要する研究員の人件費・機材費等が発生した場合は参加企業の負担となります。
MSTCでは、会員の皆様のアイデアファクトリーへのご参加をお待ちしています。
平成24年度のアイデアファクトリーテーマ募集を開始しました。
MSTCでは、例年、アイデアファクトリー総会を開催しています。皆様、奮ってのご参加をお待ちしております。
現在活動中のアイデアファクトリーは3件です。
テーマNo. | テーマ名 | リーダー | 参加者 | 研究期間 |
---|---|---|---|---|
1 | 省エネルギー・CO2排出削減のための表面硬化処理技術の探索と研究・調査 | 巨東英 (埼玉工業大学) |
協力学術6名 参加企業5社 |
H24~H25 |
2 | 省エネ・高能率加工の実現に貢献する工作機械に優しい革新的CAM開発のための調査研究 | 白瀬敬一 (神戸大学) |
参加企業7社 | H24~H25 |
3 | 過渡期のマネジメントを支える動態的ITソリューションの適用調査 | 善本哲夫 (立命館大学) |
協力学術4名 参加企業7社 |
H24~H25 |
No. | テーマ1 |
---|---|
テーマ名 | 省エネルギー・CO2排出削減のための表面硬化処理技術の探索と研究・調査 |
リーダー | 巨東英(埼玉工業大学) |
参加企業 | 5社: 新日鐵住金(株)、(株)小松製作所、出光興産(株)、(株)IHI、(株)日立製作所 |
テーマ概要 | コストと省エネ・CO2低減のための表面硬化処理過程に対して、変態・熱・力学の基礎に立って理論の構築、シミュレーション、実験を行い、この分野におけるイノベーティブな方向を探る個別研究と調査・検討を行い、将来の新技術創出や国際競争力を高める大型プロジェクト構成の基盤作りを行う |
No. | テーマ2 |
---|---|
テーマ名 | 省エネ・高能率加工の実現に貢献する工作機械に優しい革新的CAM開発のための調査研究 |
リーダー | 白瀬敬一(神戸大学) |
参加企業 | 7社: (株)IHI、(株)川崎重工業、(株)ジェイテクト、デジタルプロセス(株)、富士通(株)、三菱電機(株)、ヤマザキマザック(株)、ヤマザキマザック(株) |
テーマ概要 | 製造プロセスの省エネを達成する手段として,工作機械の加工時消費電力の低減に貢献する工作機械に優しい革新的CAMを開発するための調査研究を行う。特に,工作機械の加工時消費電力が運転状況によって大きく増減することに着目し,機械加工のための工具経路と工作機械の動き易さとの関係を定式化することで,工作機械の動き易さに配慮した(工作機械に優しい)工具経路の算出方法と素材配置の決定方法を検討する。併せて,市販されているCAM機能と技術課題を調査して,日本独自の革新的なCAM開発のための提案を行う |
No. | テーマ3 |
---|---|
テーマ名 | 過渡期のマネジメントを支える動態的ITソリューションの適用調査 |
リーダー | 善本哲夫(立命館大学) |
参加企業 | 7社: オムロン(株)、川崎重工業(株)、(株)ケーティーシステム、(株)小松製作所、(株)日立製作所、富士通(株)、三菱電機(株) |
テーマ概要 | 「生産プロセスのイノベーション過程」や「グローバル環境における生産対応」など、状況の変化度が高い過程を「過渡期」と称し、「過渡期のマネジメント」とそれを支える「動態的ITソリューション」を研究対象とする。平成24年度成果を受けて、平成25年度では具体的なモデルを対象に「動態的ITソリューション」のプロトタイプを構築・試行し有効性を検証する。 |
IMSセンターで実施していたアイデアファクトリーは合計18件です。
テーマNo. | テーマ名 | リーダー | 研究期間 |
---|---|---|---|
IMS-1 | ICタグを用いた動的生産スケジューリングシステム | 荒井栄司 (大阪大学) |
H17上~H18 |
IMS-2 | 先端設計製造デジタル技術(CAD/CAM/CAE)の評価と展開 | 青山藤詞郎 青山英樹 (慶應義塾大学) |
H17上~H18 |
IMS-3 | アジル生産環境下における自律的機能再構成型生産システム | 藤井進 (上智大学) 貝原俊也 (神戸大学) |
H17上~H18 |
IMS-4 | システム情報の可視化によるシナリオ駆動型のシステム開発支援ツール | 青山和浩 (東京大学) |
H17上~H18 |
IMS-5 | 製造業による製品・サービス価値向上実現のためのサービス工学ファクトリー | 下村芳樹 (首都大学東京) |
H17上~H18 |
IMS-6 | 環境に配慮した生産システム構築手法の基礎研究 | 木村文彦 (東京大学) |
H17下~H18 |
IMS-7 | 機械部品の表面処理における冷却剤の影響に関する調査研究 | 井上達雄 (福山大学) |
H17下~H19上 |
IMS-8 | 次世代の設計支援ツール開発構想 | 堀吉晴 (日産自動車(株)) |
H18上~H19 |
IMS-9 | 生産現場で利用する3次元設備シミュレーション | 日比野浩典 ((財)機械振興協会) |
H18上~H19 |
IMS-10 | サステナブル生産のための社会指向型グローバル生産/サプライチェーンシステム | 貝原俊也 (神戸大学) 藤井進 (上智大学) |
H19上~H20 |
IMS-11 | 加工誤差要因および暗黙知の可視化に基づくサステナブルマニュファクチュアリングシステム開発のための基礎研究 | 青山英樹 (慶應義塾大学) |
H19上~H20 |
IMS-12 | センサーネットを用いたプラント(住宅)のインテリジェントライフサイクル管理技術 | 荒井栄司 (大阪大学) |
H19上~H20 |
IMS-13 | 環境に配慮した生産のための情報基盤に関する調査研究 | 木村文彦 (東京大学) |
H19上~H20 |
IMS-14 | 高機能・高精度機械部品の次世代型生産技術開発の調査検討 | 井上達雄 (福山大学) |
H19下~H21 |
IMS-15 | 環境親和機械加工システム実現のためのFS | 稲崎一郎 (中部大学) |
H20上~H21 |
IMS-16 | 自動車開発の上流に要求されるエンジニアリングツールの検討 | 堀吉晴 (日産自動車(株)) |
H20上~H21 |
IMS-17 | 設備シミュレーションの高度化に関する研究 | 日比野浩典 ((財)機械振興協会) |
H20上~H21 |
IMS-18 | 人間中心型生産システムの創出に必要な革新的バーチャルヒューマンモデルに関する調査研究 | 白瀬敬一 (神戸大学) |
H20下~H21 |
MSTC-1 | 相変態を利用した高機能・高精度機械部品の生産技術開発の調査検討 | 井上達雄 (福山大学) |
H22~H23 |
MSTC-2 | サステナブル生産を目指した実仮想融合型生産管理手法の提案とその有効性評価 | 藤井進 (上智大学) 貝原俊也 (神戸大学) |
H22~H23 |
MSTC-3 | アジアにおける競争力獲得のための戦略的技術マネジメント | 中野冠 (慶應義塾大学) |
H22~H23 |
MSTC-4 | 生産システム計画・構築時の環境側面を含む事前評価の研究ル | 日比野浩典 ((財)機械振興協会) |
H22~H23 |
MSTC-5 | IT活用による能力構築支援プラットフォームの構築 | 善本哲夫 (立命館大学) |
H22~H23 |
MSTC-6 | グリーンプロダクション基盤としてのデジタルエコファクトリ構築のための調査研究 | 松田三知子 (神奈川工科大学) |
H22~H23 |
MSTC-7 | サプライチェーンリスク評価シミュレータ | 高田祥三 (早稲田大学) |
H23~H24 |
MSTC-8 | 将来技術先取り設計 | 手塚明 ((独)産業技術総合研究所) |
H23~H24 |