この度、弊財団が国内審議団体を務めるISO/TC184/SC5/WG13にて、日本によるISO16400シリーズ第4部のNP(*1)提案(投票期間2022年6月9日~9月1日)が採択され、今後審議が始まります。
ご参考までに正式な規格名称と本規格の概要をお知らせいたします。
■規格名称
ISO16400-4, Automation systems and integration -- Equipment behaviour catalogues for virtual production systems -- Part 4: Application method
■概要
国際標準 ISO 16400シリーズは、コンピュータ内に仮想製造ラインを構成し、そこで様々な製造シナリオについて仮想生産をシミュレーションすることによって、製造ライン上の装置構成の事前検討、製造作業内容の事前検討、製造作業の計画どおりの実行などを支援する情報環境の構築に必要な国際規格を提供する。
第1部「全体概要【2020年 IS(*2)発行】」、第2部「動的製造装置モデル(*3)の形式的構造及びテンプレート【DIS(*4)投票準備中】」及び第3部「デジタル検証システム構成のための動的製造装置モデル利用ガイドライン【DIS投票準備中】」、「第4部:利用方法【NP投票終了】」から構成される。更に、ドイツ及び韓国からNP提案を予定している。
今後は他の国際規格群とも協調して、スマートマニュファクチャリング分野の基盤規格のひとつとするために、スマートマニュファクチャリングへの応用方法も含めた第4部の開発を日本主導で開始する。
第4部によって、動的製造装置モデルの利用範囲が更に拡がるとともに、ISO 16400シリーズの有用性を発揮することが期待される。
*1)NP:New work item Proposal*2)IS:International Standard*3)動的製造装置モデル 従来の装置仕様書を電子カタログ化した静的製造装置記述だけではなく、その装置のアクティビティや振舞い記述を含む共通利用可能なモデルである。*4)DIS:Draft International Standard
■担当部門:国際標準部