FAオープン推進協議会

協議会について

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協議会概要

目的

これまで、わが国の製造業は、優秀な生産技術、生産システムの開発・導入により発展し、また急速に進化する情報技術を情報インフラとして製造現場に取り込み、活用することで国際競争力を維持・発展させてきました。

こうしたなか、国際的には第4次産業革命あるいは第5次産業革命とも呼ばれる産業構造の変化が進んでおり、ネットワークとデジタル技術を高度に利用して生産性の向上をはかるスマート工場の運用が始まっています。今後は、工場内生産システムの自動化のみならず、サプライチェーン全体のシステムが連携し、資源・環境面にも配慮しながら様々な場面で最適化を行うオープンで新しい情報インフラが整備されていくと考えられます。

このように世界中で生産システムの変革が進む中、わが国の製造業を今後とも活力のあるものとしていくためには、これまで培ってきた製造技術、生産システムに対して、これらの新技術を迅速かつ適切な期間で円滑に適応させなければなりません。このため、新しい情報技術の活用を積極的に進め、その成果を共通の資産とするとともに世界に提案しリードしていくことが必要です。

「FAオープン推進協議会(FA Open Systems Promotion Forum:FAOP)」は、生産・製造における設計・管理・制御・データ交換などの情報プロセスと我が国の生産システム技術をこの新しい環境に適合させるために、製造設備のコントローラ・製造情報・データ表現から生産システム全体の構造に至る多くの側面で、オープンアーキテクチャに基づくニューテクノロジーの開発を推進し、また高度にシステム間の連携を実現するオープンな共通基盤技術の確立を目指します。

活動内容

本協議会は、上記目的を達成するため以下の事業を行います。
また、専門委員会・研究会などの具体的な活動テーマは会員からの公募により決定されます。

(1)分散型生産システム構築技術
オープンで効率の良い生産環境の構築を目指し、ネットワーク上での製造情報の共有・交換を行うためのシステムアーキテクチャ、AI技術等による最適化を可能とするデータ交換の仕組みやデータ構造の標準仕様の研究開発等を行う。

(2)オープンネットワーク環境およびシステム連携技術
生産システムの中枢となるオープンな情報交換環境の構築を目指し、オープンなネットワークアーキテクチャの開発、新しい通信メディアの活用等の研究開発等を行う。
また、生産にかかわる多数のシステム間を効率よく安全で効果的に連携させるシステムアーキテクチャと標準仕様の研究開発等を行う。

(3)オープンコントローラの開発
NC,PLC等の制御機能に関するオープンシステム化を目的として、これら制御機能を生産システム共通モジュールとして位置付け、インタフェースの標準による統一、アーキテクチャ、セキュリティ等の研究開発等を行う。

運営組織

協議会は、下記の組織構成で運営されます。

・総会 各専門委員会・プロジェクトの成果概要報告などを行う。
・運営委員会 事業の企画、運営及び専門委員会の設置、調整等を行う。
・専門委員会 運営委員会で承認された具体的研究テーマ毎に設置し、研究開発を行う。
・プロジェクト 専門委員会で調査研究した後、実装、システムの実証、ソフトウェアの開発等が必要なテーマについて期間を定め活動を行う。
・研究会 専門委員会テーマ候補の調査研究、トピックス的なテーマの検討など少人数での調査検討を行う。

憲章・会則・運営指針